方角の問題は理科の天体・気候の単元で繰り返し登場します。でも、地図や図で覚えようとしても、実感が伴わないとなかなか定着しません。また、影問題の方角と天体問題の方角では、向いている方向が異なるため、子どもがこんがらがることが意外と多いのです。
コツは、体を使って実感させること。特別な教材は必要ありません。親の声かけと少しの工夫で、方角は自然と身につきます。
まず親が確認:わが家の方角を把握する
まず親自身がわが家の東西南北を確認しておきましょう。
スマートフォンのコンパスアプリを使えば、今いる場所の方角がすぐにわかります。
- リビングの窓はどの方角を向いているか
- 朝日が入ってくる窓はどちらか
- 夕日が見える窓はどちらか
これを把握しておくと、日常の声かけがスムーズになります。
地面を向いた方角を実感させる
図をコピーして、真ん中に立たせて教えると、子どもは方角がイメージしやすくなります。
北=寒い・雪が降る方向
北は寒い方向です。冬に冷たい風が吹いてくる方向、と伝えると実感しやすいです。北極のイメージで子どもはイメージしやすいです。
南=暖かい・日差しが強い方向
南は暖かい方向です。南の国は暖かいのはどうしてだろう?と一緒に考えてあげるのも良いです。
東=朝日が昇る方向
朝、太陽が出てくる方向が東です。日本列島のイメージがあれば、「東京のほうは東だね」と地理でも教えてあげると、後々問題を解く際にスムーズです。
西=夕日が沈む方向
夕方、太陽が沈んでいく方向が西です。「夕焼けはどっちの窓から見える?」と聞くだけで、毎日意識させることができます。東と同様に、「九州は西だね」や、習った後なら「明石市は西(もしくは東)」というのも取り入れると良いです。
空(天頂)から見た方角を実感させる
地面の方角が身についたら、次は空を見た視点を教えましょう。図を頭の上にかざして見せてあげてください。
太陽は東から昇り、南を通って西へ沈む
太陽は一日かけて東→南→西と動いていきます。「お昼ごろ、太陽はどのあたりにある?」と聞いてみましょう。南の空に見えるはずです。
正午は太陽が真南にある
お昼の12時ごろ、太陽は真南の空にあります。「お昼に外に出て、影がどっちにできるか見てみよう」と声をかけてみましょう。影は北側にできます。これが体感できると、「南中」という概念も後でスムーズに理解できます。
日常で使える声かけフレーズ集
特別な時間を作らなくても、日常のちょっとした場面で声をかけるだけで十分です。
朝
- 「朝ごはんのとき、どっちの窓から日が入ってくる?」
- 「今日の朝日、見えた?どっちから出てきた?」
昼
- 「今、外に出たら影はどっちにできると思う?」
- 「お昼の太陽、どのあたりにある?」
夕方
- 「夕焼けはどっちの窓から見える?」
- 「今日の夕日、どっちに沈んだ?」
日没後
- 「季節の星座はどっちの方向に多い?」
- 「月はどこから出てきた?形は?」
冬の寒い日
- 「今日は北風が強いね。北ってどっちだっけ?」
毎日少しずつ、楽しみながら繰り返すことが大切です。
まとめ
- 方角は暗記より日常での実感が大事
- まずスマホのコンパスアプリでわが家の方角を確認する
- 北=寒い、南=暖かい、東=朝日、西=夕日のイメージで覚える
- 太陽は東→南→西と動く。正午は真南、影は北にできる
- 毎日のちょっとした声かけで自然と身につく
理科で天体が始まる前に方角の感覚を養っておくと、理科の天体・気候の単元の理解がスムーズです。難しく考えず、今日の夕焼けを見ながら「日が西に沈むね」と一言声をかけるところから始めてみましょう。


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