「過去問って、いつから始めればいいの?」
「何年分やればいい?何校分用意すればいい?」
小6の夏を過ぎると、多くの保護者がこの悩みにぶつかります。過去問は入試対策の中でも特に大切な教材ですが、始める時期ややり方を間違えると、子どものやる気を失わせてしまったり、直前期に解く問題がなくなってしまったりすることもあります。
この記事では、以下の内容をまとめています。
- 過去問に取り組む目的
- 過去問を始める時期(最難関志望の場合・準備が間に合っていない場合も)
- 何年分・何校分やるべきか
- プレテストの活用法
- 過去問の効果的な進め方とよくある失敗
※年数や校数はあくまで一般的な目安です。お子さんの状況に合わせて、担当講師にも相談しながら進めてください。
過去問に取り組む目的
過去問は「今の実力を試すテスト」ではなく、合格に向けて何をすべきかを知るための材料です。取り組む目的は主に次の4つです。
- 出題傾向をつかむ 学校ごとに頻出分野や問題の癖があります
- 問題形式に慣れる 記述の量、解答用紙の形式、大問の構成などは学校によって大きく異なります
- 時間配分を身につける 本番と同じ時間で解くことで、どこに時間をかけるべきかがわかります
- 合格最低点との差を知る あと何点必要で、どの科目・分野で取るのかを具体的に考えられます
点数そのものより、「なぜ間違えたのか」「次に何をすればいいか」を見つけることが大切です。
過去問はいつから始める?
基本は小6の9月ごろから
関西の中学入試は1月中旬に始まります。そこから逆算すると、小6の9月ごろから過去問に取り組み始めるのが一般的です。
この時期になると、通常授業で主要な単元をひと通り学び終え、入試問題に対応できる土台ができてきます。
最難関志望なら、夏にレベル感を確かめるのもあり
灘・甲陽学院・東大寺学園などの最難関校を目指す場合は、夏頃に一度過去問に触れて、志望校のレベル感を確かめるのも有効です。
ただし、注意してほしいことがあります。
最難関校の算数の入試問題は、夏の時点ではまだ手も足も出ないことがよくあります。これはまったく珍しいことではありません。この時期の過去問は、あくまで「こんな問題が出るんだ」と知るためのものです。
- 点数には絶対にこだわらない
- できなかったことを責めない
- 子どものやる気を失わせない
この3つを保護者が意識しておくことが大前提です。
一方、国語・理科・社会は、夏の時点でもある程度解けることが多いので、早めに始めても問題ありません。

夏の算数は解けなくて当たり前。子どもより先に親が落ち込まないよう、顔に出さないことを心がけたいですね。
早めに始める場合の注意点
早い時期から過去問を使いすぎると、直前期に取り組める過去問がなくなってしまうことがあります。
そこでおすすめなのが、以下の教材の活用です。
- 同じレベルの別の学校の過去問
- 浜学園が作成している予想入試問題
第一志望校の過去問は直前期のために残しておき、早い時期はこれらで入試問題に慣れておくと、無駄なく対策を進められます。

第一志望の過去問は、直前期の「本番リハーサル」用にとっておきたいですね。
9月時点で準備が整っていなければ、無理をしない
9月の時点では、算数や理科の受験レベルの問題をまだ解いた経験がないというお子さんもいます。その状態で過去問に取り組んでも、解けない問題ばかりで自信をなくしてしまいかねません。
その場合は無理をせず、
- 国語・理科・社会は10月から
- 算数は11月から
というスタートでも大丈夫です。焦らず、まずは通常授業や特訓で力をつけることを優先しましょう。

周りが過去問を始めていると焦りますが、まずは授業で力をつけるのが先。遅めのスタートでも十分間に合います。
何年分やるべき?
志望度によって、取り組む年数の目安が変わります。
| 志望度 | 年数の目安 |
|---|---|
| 第一志望校 | 5〜10年分 |
| 第二志望校 | 3〜5年分 |
| 併願校・お試し受験校 | 1〜3年分 |
第一志望校は、1回解いて終わりにせず、2回目の解き直しまでするのがおすすめです。1回目で間違えた問題が2回目に解けるようになっているかを確認することで、確実に得点力が上がります。
何校分やるべき?
過去問に取り組む学校数は、一般的に3〜5校が目安です。
受験する可能性のある学校はすべて対策したくなりますが、手を広げすぎると、第一志望校にかける時間が足りなくなるという本末転倒な状態になりがちです。
第一志望校を最優先にし、そのほかの学校は年数を絞って効率よく進めましょう。
プレテストは積極的に受けよう
秋から冬にかけて、プレテスト(入試体験会)を実施する学校が増えています。
プレテストには、次のようなメリットがあります。
- 実際の受験会場を体験できる 本番の緊張感や教室の雰囲気に慣れることができます
- 交通アクセスの確認ができる 当日の移動時間や乗り換えを事前に確認できます
- 本番に近い形式で実力を確認できる
受験する可能性のある学校のプレテストは、できるだけ受験するのがおすすめです。
プレテストを受ける学校は、1か月ほど前から1〜2年分の過去問を解いておきましょう。形式に慣れておくだけで、当日の出来が大きく変わります。
また、浜学園の校舎によっては、プレテストの過去問の写しをもらえる場合もあります。担当の先生に聞いてみるとよいでしょう。
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会場までの道のりを一度経験しておくと、本番当日の安心感がまったく違います。親子で下見のつもりで参加するのもおすすめです。
浜学園の授業・志望校別特訓との両立
小6の秋以降は、通常授業(マスター)・日曜志望校別特訓・過去問の3つを並行して進めることになります。
- 通常授業と志望校別特訓の復習を最優先にする 過去問のために授業の復習がおろそかになると、かえって力が伸びにくくなります
- 過去問はまとまった時間が取れる日に入れる 本番と同じ時間で解くため、細切れの時間ではなく、週末などに計画的に入れましょう
- 迷ったら担当講師に相談する どの学校の過去問をどのくらい進めるべきかは、お子さんの成績や志望校によって変わります
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過去問の効果的な進め方
本番と同じ時間で解く
時間を計って、本番と同じ条件で解きましょう。時間切れで解けなかった問題は、あとで時間を延長して解いてみると「時間があれば解けたのか」「そもそも解けないのか」が区別できます。
解答用紙は拡大コピーして本番に近づける
過去問題集の解答用紙は縮小されていることが多いので、実物大に拡大コピーして使いましょう。記述欄の広さや書く量の感覚は、本番と同じサイズで練習することが大切です。
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丸つけは誰がする?
丸つけは保護者がするのがおすすめです。子どもが自分で丸つけをすると、どうしても甘くなりがちです。特に記述問題は、解答例と見比べて、要素が入っているかを厳しめにチェックしましょう。
間違い直しノートを作る
間違えた問題は、ノートに貼って解き直せるようにしておきます。「なぜ間違えたのか(ケアレスミス・理解不足・時間不足)」をひと言メモしておくと、入試直前の見直しに役立ちます。
点数を記録して推移を見る
学校名・年度・科目ごとの得点と、合格最低点を表にして記録しましょう。回数を重ねるごとに点数がどう変わっているかを見ることで、対策の効果が確認できます。
過去問の準備に必要なもの
- 学校別の過去問題集 志望校の過去問題集は早めに購入しておきましょう
- プリンター・コピー機 解答用紙の拡大コピーや、解き直し用のコピーに必須です
- タイマー 本番と同じ時間で解くために用意しておきましょう(※タイマー記事公開後にリンク挿入)
赤本は定番ですが、教英出版社の入学試験問題集は受験する学校全てで利用しました。本番の問題用紙のサイズの記載があり、そのサイズにコピーすれば本番そっくりの問題冊子が利用できます。
過去問でよくある失敗
点数に一喜一憂して親子げんかになる
過去問の点数が悪いと、保護者のほうが焦ってしまいがちです。しかし、特に最初のうちは点数が低くて当たり前です。点数よりも、直しをして次に生かせたかどうかを見てあげてください。

点数を見るとつい口を出したくなりますが、「直しができたら十分!」と声をかけてあげたいですね。
解きっぱなしで直しをしない
過去問は解いたあとの直しが本番です。解きっぱなしでは、何年分やっても得点力は上がりません。
最新年度を早く使いすぎる
最新年度の過去問は、最も今の入試傾向に近い問題です。直前期の仕上げとして残しておくのがおすすめです。
まとめ
この記事では、中学受験の過去問の始め方について解説しました。最後に要点を整理します。
- 過去問は「力試し」ではなく、合格に向けた対策の材料
- 基本は小6の9月ごろから始める
- 最難関志望は夏にレベル感を確かめるのもあり。ただし算数は解けなくて当たり前、点数にはこだわらない
- 早めに始める場合は、同レベルの別の学校の過去問や浜学園の予想入試問題を活用して、直前期の過去問を残しておく
- 準備が整っていなければ、国語・理科・社会は10月から、算数は11月からでも大丈夫
- 年数の目安は、第一志望5〜10年分・第二志望3〜5年分・併願校1〜3年分
- 学校数は3〜5校が目安
- プレテストは積極的に受験し、1か月前から1〜2年分の過去問で準備する
過去問に取り組む時期は、保護者にとっても子どもにとっても不安が大きい時期です。点数に振り回されず、1問1問を合格への材料にしていきましょう。
